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ASP World Longboard Tour
TAITO LONG BOARD PRO
presented by Tany Surf |
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WLTが終わった後(8月12日 月曜日)、試合に出た小川徹也、佐藤英進、瀬筒雄太に感想や今後について聞いた。
Report/Text by Shigeru Nakashin |
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(C)ASP
TANY SURF |
小川徹也:(以下TO)
彼はいつもと違うコンデョションでの戦いにスタビを持ち出して練習するなどホームポイントで戦いに備えていた。しかし試合ではやはりシングルを持ち出した。結果ノーズ以外のマニューバーでの完成度の差で敗退した。納得がいかない負け方に対する悔しさがこの日(FinalDayの翌日)も隠せなない様子だった。
試合お疲れ様。
最終日エキシビジョンにでて少しは楽しめた?
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TO:....。
試合の感想など聞かせて。
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TO:いつもの自分達がしているサーフィンとの違いをホームポイントで見せつけられた。彼らのサーフィンにはわからされた。ノーズライドが好きでそれ以外は考えられなかったが勉強させられた。ショックも受けたよ。
今のJPSAジャッジ基準とも違い、戸惑った。スピード、技までのアプローチ、マニューバー、全て世界最高峰のものを観れたね。 |
試合が決まってからは?
TO:ショートボードで言うとWCT選手と戦う訳だから、更にホームポイント!まいったね。
徹は波質や国の文化の違いは勿論、スタイルはそれぞれだからと言いたそうだったが試合として負けた今、それを口にはしなかった。試合の勝ち負けもそうだが彼には自分のスタイルを披露しきれなかった事が悔しいのだろう。
世界と戦った彼の今後の変化を楽しみにしたい。そう!世界に魅せられるノーズを!
瀬筒雄太:(以下YS)
16歳の雄太は海外での試合経験もあり、先月もオーストラリア ヌーサーでの大会にも参戦するなど、まだまだ吸収中のヤングガンだ。
YS:差を見せつけられました。自分は体重が軽い事もありノーズライドのカテゴリーを練習してきました。そして徹さんのスタイルに憧れて目指してきた。しかしスタイルだけでなく大会で勝つ事の重要性を強く感じました。セミフィアナルでのグラントトーマスが負けた試合ではマニューバーだけでも勝てない事を確信した。自分のサーフィンを高める為にいろんな方面から得たい事も見えてきました。
YS:大事なのはサーフィンの流れ、パワーポイントでいかに美味しく料理できるか。観ている人達が魅力的に感じる事、それがシンプルに評価される。
落ち込むというより「戦って良かった!」というのが先。昨年のHawaiiでのJPSAの試合でもケコア ウエムラやラスティ ケラウラナらと戦った。刺激は受けまくっている。冷静に今の段階でどのコンディションで自分がどこまで戦えるかは考えています。 |
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YS:次のWLT伊良湖には出場予定。波が自分向きなら(小さければ)もっと戦えると思う。試合期間中はいつもと違う太東コンディションに憂鬱だった(笑)。特にボンガの練習見たら....。すごかった。
佐藤英進:(以下)ES
今回のasp−tany.com WLT速報は彼の現場レポートのおかげだ。ロングボーダーらしい臨場感あるレポートをしてくれた。有難う。
試合、それ以外のフリーサーフィンでなにか感じた事あったら教えて。
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ES:試合は日本人に負けたのでWLTと言うよりは....。
自分がやりたい(目指している)サーフィンをしている選手が多かった。
彼らのスタイルを間近で見れた事は本当に勉強になった。
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ES:一番印象的だったのはノア・シマブクロ、エリック・サマーあたり。
ノア・シマブクロはカリフォルニア出身らしく、スタイリッシュで体を使っていない感じがするのに、走っていて、どんどん次のセクションへ抜けて行くのがカッコ良かった。オーバーアクションな感じより個人的にこのスタイルは好き。エリック・サマーは板が小さかったし、カリフォルニアで見ていた通りのクラシックスタイルでダブルサイズのダンパーにも平然とトライし、バレルメイクなど魅せてくれた。
あ、そう!ボンガ・パーキンスは練習の時も凄かった。たしか大会2日目の夕方だった。
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彼はローカルをリスペクトしてかSETには手を出さなかった。でも堤防横のバックウォッシュからエアー気味のテイクオフ!チューブイン!そしてリップ!と充分にパフォームしていた。ASP選手の太東でのサーフィンの仕方は人間的にも勉強になった。
試合中だけでなく、フリーサーフィンでも様々な事を学べた。
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(C)ASP JAPAN ーSJY |
(C)ASP JAPAN ーSJY |
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雨のFINAL DAYにも関わらずビーチには人の壁が出来た。大会期間中Setを捕らえれば100mは越えるライドが可能だった。 |
WLTを終えて(編集後記)
日本で初のロングボードの世界大会は、新たに彼ら(日本の選手)のモチベーションを上げた事は間違いない。特に太東をホームとする選手達には忘れられないものになっただろう。今でも世界TOPのライディングがシンクロしているに違いない。
日本で初めてのロングボードの世界大会をここ太東で行う事が出来たのも、大会関係者、ならびに地元の方々、ローカルショップの理解と協力があったからこそだ。表彰式の時、準優勝に輝いたケビン・コネリーは興奮気味にマイクを手に取りスピーチを始めた。それは一緒に戦ったサーファーを称え、大会スポンサーやお世話になったショップへの感謝、そして日本という国に対しての賛美を伝えるものであった。このスピーチを聞いた時、この大会が素晴らしいものだったと確信できた。
世界のトップサーファーがここで魅せたのは試合でのパフォーマンスだけでなく、フリーサーフィンでのマナーもだ。それは世界の様々なポイントでサーフィンする彼らのポイントへの敬愛からなるものだろう。彼らから学ぶ事は多かった。
「世界のトッププロサーファーの試合は私達の日々のサーフィンには関係ないから試合中は違うポイントでサーフしよう」なんて聞いたりする。
そうだろうか?全てがつながっている気がする。初めてサーフィンする人達が、楽しもうとするその気持ちはASP選手らとなんら変わりない。彼らは楽しむ事にかけては達人だ。彼らがどう楽しんで、その為に何をしているか、そしてどういう気持ちで海や人に接しているか。それはレベル、ポイントの違いやショート、ロングなんて境はない、すべての人々が楽しめる。「最高!!」そう感じさせる本当に楽しい大会だった。こんな世界大会が日本でもまだ数戦予定されている。
スケジュールはwww.aspworldtour.com から。
さあ、みんな!サーフコンテストを見に行こう!
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